「社内報って本当に効果あるの? 読んでる人なんているの?」そんな声を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。でも、実は今、社内報が見直されているんです。
というのも、株式会社Voicyが2023年10月に行った「社内コミュニケーションに関する調査」によると、7割のビジネスパーソンが社内報を重要な情報源として認識していることがわかりました。
また、社内報に対する改善要望として最も多かったのは「業務連絡だけではない、親しみやすい内容になること」であり、社員の人柄が伝わるコンテンツや、温かみのある雰囲気がより求められている傾向があるようです。
このように、ただのお知らせツールではなく、社員と企業をつなぐ“対話の場”として、社内報の価値がぐっと高まっているのです。
社内報とは?意味と役割をわかりやすく解説
社内報の定義と目的
社内報とは、企業が社内の従業員向けに発行するコミュニケーションツールです。情報共有だけでなく、企業理念の浸透やモチベーション向上、社員の一体感を高めることを目的としています。
広報誌・社内SNSとの違いは?
社内報とよく比較されるのが、広報誌や社内SNS。広報誌は社外向けであるのに対し、社内報はあくまで“内部向け”の媒体です。社内SNSはリアルタイム性がありますが、社内報は計画的に内容を構成できるのが魅力です。
社内報の目的とは?企業が発行する理由と効果
なぜ社内報を発行するのか
社内報の目的はシンプルです。
- 経営層の考えを伝える
- 社員同士の距離を縮める
- モチベーションを上げる
- 会社の方向性を共有する
特に近年は、リモートワークの浸透により「顔を合わせない働き方」が増えています。その中で、“社内の一体感”を生む手段として社内報のニーズが高まっているのです。
社内報がもたらす効果
- エンゲージメント向上:自分の仕事が会社全体にどう貢献しているかを知ることで、社員のやる気がアップします。
- 情報格差の解消:本社と地方拠点など、物理的な距離による情報の偏りを解消。
- 社内コミュニケーションの促進:社員インタビューなどを通じて、他部署とのつながりが生まれやすくなります。
社内報の種類|紙・デジタル・動画などの形式と特徴
紙の社内報の特徴と活用シーン
昔ながらの紙の社内報。手元に残る安心感や、印刷物ならではの“読み物感”があります。工場勤務などデジタルに触れる機会が少ない職場では今も重宝されています。
web社内報・デジタル版の可能性
最近増えているのが、Web社内報やPDFなどのデジタル社内報。リアルタイム配信、検索性の高さ、アクセス解析ができるなど、運用効率が抜群です。特に社内報Webテンプレートを活用する企業が増えています。
動画や音声社内報も登場!
YouTube風の社内動画や、社内ラジオも注目を集めています。**若手社員やZ世代にも響く“見せる社内報”**がトレンドです。
社内報の作り方|初心者でも失敗しない7つのステップ
ステップ①:社内報の目的を明確にする
「なぜ作るのか?」が曖昧なままでは、伝えたい内容もブレてしまいます。まずは「社内報の目的」を明確にすることが大切です。
ステップ②:ターゲットを設定する
全社員向けなのか、部署別なのか、新卒向けなのか。読者の顔を思い浮かべると、言葉選びや内容も変わります。
ステップ③:社内報のネタを決める
定番は以下のような社内報ネタ:
- 社内インタビュー
- 経営者のメッセージ
- プロジェクトの裏側紹介
- オフタイム・趣味紹介
毎号テーマを設けてネタを回すと、読者も飽きません。
ステップ④:デザイン・レイアウトを考える
社内報デザインは見た目の印象に直結。WebテンプレートやCanvaなどを使えば、初心者でもプロっぽく仕上がります。
ステップ⑤:発行スケジュールを決める
月1回?四半期ごと?定期的に出すことが信頼感につながります。無理のないスケジュール設計がカギです。
ステップ⑥:社内の協力体制を作る
編集メンバー・取材対象・チェック担当など、社内報制作には関係者が多くなります。事前に役割分担をはっきりさせましょう。
ステップ⑦:発行後の効果を測定し改善する
開封率・閲覧時間・アンケートなどから改善ポイントを見つけましょう。デジタル社内報なら分析もラク!
社内報のコンテンツ事例|読まれる社内報を作るためのネタ集
定番コンテンツと新しい試み
- 社内報インタビュー:社員の想いやキャリアを紹介
- 部署紹介:業務内容を知るきっかけに
- クロスワードやクイズ:遊び心も大切
- 経営層からの手紙:距離を縮める強力な一手
季節やイベントを活かした社内報ネタ
- 新年度:新入社員特集
- 夏:おすすめの社内レシピ特集
- 年末:今年のMVP社員
web社内報ならではの双方向企画
コメント機能を使った「社員の声」コーナーや、「今月のベストリアクション投稿」など、読者参加型の企画も可能です。
成功する社内報のポイント|継続と改善がカギ
読まれる社内報にするための工夫
- タイトルは目を引くものに(例:「実はあの人…」など)
- 1ページに1テーマでスッキリ見せる
- 写真や図を多めに使う
社内報デザインの重要性
テンプレートやデザインツールを活用し、パッと見て“読んでみたくなる”紙面を目指しましょう。社内報デザインは内容以上に読まれるかどうかを左右します。
社員を巻き込む運用が成功のカギ
- 社内報に登場したい社員を募集
- 企画案を社内から募る
- 感想投稿を促す仕組みをつくる
よくある質問(FAQ)|社内報についての疑問を解消!
Q1. 社内報はどれくらいの頻度で発行すればいい?
発行頻度は月1回〜四半期に1回が一般的です。内容や制作体制に応じて、無理のないスケジュールを設定しましょう。
Q2. 社内報に掲載してはいけない内容は?
社員のプライバシーを侵害する内容や、一方的な価値観の押し付け、誤情報などは避けましょう。内容は必ず複数人で確認を。
Q3. Web社内報に移行するメリットは?
閲覧データの分析が可能になり、更新がスムーズになります。スマホでも読めるため、リモート社員や出先のスタッフにも届きやすいのが利点です。
Q4. 社内報のテンプレートは無料で使える?
CanvaやLucidpressなど、無料で使えるWebテンプレートも多数あります。自社用にカスタマイズすることで効率的に制作できます。
まとめ|社内報は「伝える」から「つながる」ツールへ
今や社内報は、“お知らせツール”を超えた存在です。社員が会社に愛着を持ち、仲間とのつながりを感じる場として、企業文化の核を担っています。
デジタル化が進んでも、“人の想い”を届けるのはやっぱり人の言葉。ぜひあなたの会社でも、伝えたい気持ちをカタチにしてみませんか?
社内報の作り方に正解はありません。でも、「届けたい想い」があれば、きっとそれは伝わります。